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越谷 心療内科
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精神科に行くべき人とは?心の不調に気づいたら受診を検討しよう

「精神科に行く」という言葉には、少なからず抵抗を感じる人がいるかもしれません。しかし、精神科は決して特別な場所ではありません。心の不調を抱え、日常生活に支障を感じているなら、専門家のサポートを得ることは非常に重要です。この記事では、どのような症状が出たら精神科を受診するべきなのか、受診のメリット・デメリット、心療内科との違い、そして一般的な治療について詳しく解説します。

精神科を受診する目安となる症状

心の不調は、身体的な症状として現れることもあります。以下のような症状が2週間以上続く場合、精神科や心療内科の受診を検討しましょう。

気分の落ち込みが続く、やる気が出ない

  • 以前楽しめていたことが楽しめない
  • 何をするにもおっくうに感じる
  • 理由もなく涙が出る
  • 常に憂鬱な気分が続く

睡眠の質に変化がある

  • なかなか寝付けない(不眠)
  • 夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
  • 朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)
  • 寝過ぎてしまう(過眠)

食欲の異常

  • 食欲がない、食事が美味しくない
  • 食べ過ぎてしまう

強い不安感やイライラ

  • 原因不明の不安に襲われる
  • 心拍数が上がったり、手が震えたりする
  • 些細なことでイライラしてしまう

集中力・思考力の低下

  • 仕事や勉強に集中できない
  • ミスが増える
  • 物事を決めるのが難しい
  • ネガティブなことばかり考えてしまう

身体的な不調

  • 慢性的な疲労感(いくら休んでも疲れが取れない)
  • 頭痛、めまい、吐き気
  • 動悸、息苦しさ
  • 過呼吸

死にたいと考える、自傷行為

  • 死について頻繁に考える
  • 自分を傷つけようとする

これらの症状は、うつ病、不安障害、パニック障害などの精神疾患のサインである可能性があります。一時的な気分の落ち込みやストレス反応は誰にでもありますが、それが長期化し、日常生活に支障をきたすレベルであれば、専門家のサポートが必要です。

精神科と心療内科の違い

精神科と心療内科は、どちらも「こころの病」を扱う診療科ですが、アプローチが異なります。

精神科

主に、統合失調症やうつ病、双極性障害など、心の症状そのものに焦点を当てて治療を行います。

心療内科

心理的な要因によって身体的な症状(頭痛、胃痛、めまい、過呼吸など)が現れる「心身症」を専門的に扱います。

どちらを受診すべきか迷う場合は、まずは自身の主な症状が「心の症状」なのか「身体の症状」なのかを考えてみましょう。ただし、両者の境界は曖昧であり、どちらの科でも心の不調全般を診てくれることが多いため、あまり気にせず、まずは受診してみることが大切です。

精神科を受診するメリット

精神科を受診することには、多くのメリットがあります。

症状の早期回復が期待できる

心の不調は、放置すると悪化し、回復に時間がかかることがあります。早期に専門家の診断と治療を受けることで、症状の重症化を防ぎ、回復を早められます。

適切な診断と治療を受けられる

医師が患者さんの状態を詳しく診断し、薬物療法、精神療法(カウンセリング)、生活指導など、症状に合わせた適切な治療法を提案します。

一人で抱え込まずに済む

心の不調は、人に相談しにくいと感じることが多いものです。専門家は守秘義務があるため、安心して悩みを打ち明けられます。

仕事や日常生活への影響を最小限に抑えられる

症状が重くなる前に受診することで、仕事や学業、人間関係など、日常生活への支障を最小限に抑え、快適な生活を取り戻す手助けとなります。

病気への理解が深まる

自身の症状が病気によるものだと理解することで、漠然とした不安が軽減され、病気との付き合い方が見えてきます。

精神科受診の懸念点と対策

精神科受診に対して、金銭的な負担やプライバシーに関する懸念を抱く人もいます。

金銭的負担

初診料は2,500円~5,000円程度、再診料は1,500円~2,500円程度(3割負担の場合)が目安です。これに薬代が加わります。
高額に感じる場合は、自立支援医療制度などの公的支援制度を利用できます。この制度を利用すると、医療費の自己負担額が軽減される場合があります。

プライバシー

精神科に通院していることが、職場や家族に知られるのではないかと心配する人もいるかもしれません。
原則として、医療機関が個人情報を外部に漏らすことはありません。健康保険から医療費の明細が送られてくる場合もありますが、封がされているため、自分で開封しない限り他人が内容を見ることはできません。

生命保険や住宅ローンへの影響

精神疾患で通院歴があると、生命保険や住宅ローンの加入審査に影響が出る場合があります。
告知義務はありますが、通院から一定期間(保険は5年、住宅ローンは3年など)が経過すれば告知の必要がなくなるケースもあります。詳細は各社の規定を確認することが重要です。

薬の副作用

薬物療法には副作用が伴う場合があります。しかし、医師は患者さんの状態を考慮し、副作用を抑えながら効果的な薬を選びます。気になることがあれば、遠慮なく医師に相談しましょう。

これらの懸念点があるとしても、早期受診のメリットは非常に大きいものです。不安な点があれば、まずは医療機関に相談してみましょう。

精神科でよくある疾患と治療内容

精神科で扱われる主な疾患には、以下のようなものがあります。

うつ病

気分の落ち込み、興味や喜びの喪失、睡眠障害、食欲不振などが続く病気です。

双極性障害(躁うつ病)

うつ状態と、気分が高揚し活動的になる躁状態が交互に現れる病気です。
不安障害:過度な不安や恐怖によって日常生活に支障をきたす病気で、パニック障害や社交不安障害などが含まれます。

統合失調症

幻覚や妄想、思考のまとまりのなさなどが特徴的な病気です。

睡眠障害

不眠症や過眠症など、睡眠に問題がある状態です。

これらの疾患に対する治療は、主に以下の方法を組み合わせて行われます。

薬物療法

症状を緩和するために、抗うつ薬、抗不安薬、気分安定薬などが処方されます。

精神療法

カウンセリングを通じて、思考パターンや行動、人間関係の問題を改善し、心の健康を取り戻すサポートをします。認知行動療法、対人関係療法などが代表的です。

生活指導

睡眠、食事、運動などの生活習慣を整えることで、心の状態を安定させるためのアドバイスを行います。

休養

心身の回復には十分な休養が不可欠です。必要に応じて、休職や休学を勧めることもあります。

まとめ

心の不調は、誰にでも起こり得るものです。もし、気分の落ち込みが続く、眠れない、食欲がない、強い不安を感じるなど、日常生活に支障が出るような症状が続いているのであれば、一人で抱え込まず、精神科や心療内科の受診を検討してみてください。早期に専門家のサポートを受けることで、症状の改善が期待でき、より良い日常生活を取り戻すことができるでしょう。心の健康は、体と同じくらい大切なものです。勇気を出して、一歩踏み出してみませんか。

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