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越谷心療内科
さくらメンタルクリニックの
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発達障害が疑われる子ども達のケアをして適応障害になったと疑われる大人の例

発達障害と適応障害について解説

   一般的に「発達障害」という呼び方が定着していますが、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)では「神経発達症群」となっています。主に、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、LD(学習障害、ディスレクシア)を指しますが、DCD(発達性協調運動症)(参照リンク)も発達障害(神経発達症群)に含まれます。

   適応障害は、特定の出来事や環境要因、人間関係のトラブルなどがストレスとなって発症するものです。

発達障害が疑われる子ども達のケアをして適応障害になった大人によく見られる相談・症状の例

   50代男性。小学校教諭の仕事はとてもやりがいがあり、楽しくて仕事をしてきたというベテランの先生です。

   小学校6年生の担任になった4月からだんだんと、朝学校に行く前に不安になり、動悸、めまい、吐き気などの症状が出るようになりました。

   地域的に荒れているとして知られている学区で、毎年何人かの先生が適応障害になるようです。

   20人クラスのうち8人ほど、発達障害と思われる生徒がいて、やっとある子が落ち着いたら他の子、というように、一日中対応に追われています。授業中も立ち歩いたり、座っていてもずっとしゃべっていたり、突然叫んだりして、他の真面目に授業を聞いている生徒たちから、「うるさい」「怖い」「静かにして」といった声が出ています。

   発達障害と思われる生徒たちには、これまでの担任の先生が、検査を勧めてきましたが、検査を受けずにそのままになっています。

   発達障害と思われる生徒たちにどう接すれば良いのかと悩んでおられ、同時に、真面目にやっている生徒たちのためにも頑張らなければと、ご自身を奮い立たせておられます。

(※複数の症例から個人を特定できないように加工しています)

支援・関わり方のポイント

   仕事のストレスから発症した適応障害が疑われます。

   日々大変な思いをされながら、やりがいや誇りを持って、子どもたちと接してくださっている小学校の先生に、心から敬意を表します。

   一方で、発達障害が疑われる生徒たちが、それぞれの特性に合ったサポートを早く受けられることを願います。検査を受けることが目的ではなく、そのお子さんに必要なサポートを受けること、そして、天に与えられた才能を発揮できる大人になることが重要です。

   発達障害の特性は、障害ではなく多様性であり、ニューロダイバーシティー(神経多様性)であるという概念を参照リンクでご紹介しました。つまり、自分には関係ないと思っている方々の中にも、そうした特性が少しあるかもしれませんし、何年か後に気づくことになるかもしれません。

   発達障害の特性を潰すのではなく、ニューロダイバーシティー(神経多様性)と捉えて、天に与えられた才能を発揮できる環境を整えてあげられる社会になることを願ってやみません。

監修者

院長 村重直子

   当院は埼玉県越谷市の南越谷駅から徒歩1分、新越谷駅から徒歩2分という立地で、うつ病、不安障害、パニック障害、不眠症、適応障害、児童・思春期のメンタルケアまで幅広く対応し、一人ひとりを大切に診療に当たっております。

   私はこれまで、ニューヨークのベス・イスラエル・メディカルセンター、国立がんセンター中央病院、および複数のクリニック・訪問診療に携わり、国内外で多様なライフステージに応じた医療に従事してまいりました。
   一人ひとりに寄り添い、その方の人生に伴走する医師でありたいと願って診療しています。

   特に児童精神科・思春期のメンタルケアでは、一人の母親としても共感を持ちながら、お子さんの「過去・現在・未来」を一緒に考えてまいりましょう。思春期ではご本人の意思を尊重し、必要に応じて親御さんと別々の時間を設けることもございます。すべては、将来、お子さんの持つ可能性が花開く時のために。

   心の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。越谷市を中心に、地域の皆様の頼れる診療所として、スタッフ一同、誠意をもって診療にあたります。

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