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越谷心療内科
さくらメンタルクリニックの
クリニックブログ

ASD(自閉スペクトラム症)とDCD(発達性協調運動症)の併存が疑われる例

ASD(自閉スペクトラム症)とDCD(発達性協調運動症)の違いと特徴をわかりやすく解説

   DSM-4(精神疾患の診断・統計マニュアル第4版)の頃に、自閉症、アスペルガー症候群、広範性発達障害と呼ばれていたものが、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)では、まとめて自閉スペクトラム症とされました。

ASDとDCDが併存するお子さんによく見られる相談・症状の例

   小学4年生の男の子。4月にクラス替えがあり、始業式後から学校に行きたくないと言い始め、毎朝吐き気がするようになりました。いつも1人ぼっちで友達がいませんし、話しかけようとしても何を話していいかわからなくて仲間に入れません。大丈夫そうな友達と1対1ならまだ話せますが、複数になると話せません。休み時間は1人で図書室で本を読んだり、1人でお絵描きをして過ごします。お絵描きに集中しすぎて時間を守れなかったり、集中していると話しかけても聞こえないことがあります。小さいころ、病院や注射も嫌がりませんでした。

   外で遊ぶのが好きです。鬼ごっこやかくれんぼが好きで、走るのは速いのですが、サッカーや野球などの球技は苦手です。ドッチボールでは真っ先に当てられます。靴紐を結んだり、風呂敷やゴミ袋を結ぶことが苦手です。力を加減することが難しく、卵の殻を割るのがうまくできなかったり、コップに牛乳を注ぐときにこぼしたり、給食中や食事中によくこぼしたりします。学校のプリントなど紙を整理したり必要なものだけ出したりするのが苦手で、タブレットやパソコンで学習するほうが楽です。保育園の頃、お箸の使い方やブランコのこぎ方を覚えるのが遅かったのですが、生活の中で自然に練習を重ねてできるようになりました。

(※複数の症例から個人を特定できないように加工しています)

ASDとDCDが併存するお子さんへの支援・関わり方のポイント

できるだけお子さんにストレスのかからない環境を作ってあげましょう。そして、少しずつ「できた!」と思える成功体験を積み重ね、自己肯定感を高めてあげたいですね。

監修者

院長 村重直子

   当院は埼玉県越谷市の南越谷駅から徒歩1分、新越谷駅から徒歩2分という立地で、うつ病、不安障害、パニック障害、不眠症、適応障害、児童・思春期のメンタルケアまで幅広く対応し、一人ひとりを大切に診療に当たっております。

   私はこれまで、ニューヨークのベス・イスラエル・メディカルセンター、国立がんセンター中央病院、および複数のクリニック・訪問診療に携わり、国内外で多様なライフステージに応じた医療に従事してまいりました。
   一人ひとりに寄り添い、その方の人生に伴走する医師でありたいと願って診療しています。

   特に児童精神科・思春期のメンタルケアでは、一人の母親としても共感を持ちながら、お子さんの「過去・現在・未来」を一緒に考えてまいりましょう。思春期ではご本人の意思を尊重し、必要に応じて親御さんと別々の時間を設けることもございます。すべては、将来、お子さんの持つ可能性が花開く時のために。

   心の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。越谷市を中心に、地域の皆様の頼れる診療所として、スタッフ一同、誠意をもって診療にあたります。

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