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越谷心療内科
さくらメンタルクリニックの
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ADHD(注意欠如多動症)が疑われる大人の例

ADHD(注意欠如多動症)について解説

   ADHDは注意欠陥多動性障害と呼ばれていましたが、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)では注意欠如多動症となっています。

ADHD(注意欠如多動症)が疑われる大人によく見られる相談・症状の例

   20代女性。ショッピングモールの雑貨屋さんで働いています。

   仕事のミスや時間にルーズなことを指摘されて、受診してみようと思いました。それに、散財する癖を直し、金銭管理ができるようになりたいと思っています。

   物心ついた頃から、両親に「さっきまで機嫌よかったのに、めっちゃ機嫌悪いじゃん」と言われたり、小学校の友達から「気分の波が激しい」と言われたりしていました。急につらくなったり、急に明るくなったりします。でも、授業中に立ち歩くようなことはありませんでした。

   注意力がないのは子どもの頃からで、今もそれが治っていません。色々なことが気になって人の話が聞けなくなったり、注意力がなくなったりするかと思えば、一度考えた始めたことに思考がとらわれてしまって、考えを切り替えられない時もあります。頭の中は常に忙しく、色々なことをグルグル考えてしまい、時には好きな歌がグルグルしていたりして、情報を整理したり、考えをまとめてから話す、といったことができません。会話しながらも、自分の中で別のことを考えてしまったり、話していたことを忘れてしまったりして、「話聞いてる?」とか、「さっき言ったじゃん」とか、言われます。

   雑貨屋さんの仕事は好きですが、お店はショッピングモールの中にあるので、周りの音楽や人の話声が聞こえてきたり、光が見えたりして、気が散って仕事に集中できません。 

   仕事では、接客しながら、在庫をチェックして発注、レイアウト変更、上司から「これやって」と言われたら対応する、といったマルチタスクを求められ、ミスが多いと注意されます。遅刻したり、締め切りを過ぎてしまうなど、時間にルーズだということも、よく注意されます。そう言えば、中学高校の頃も、宿題やレポート提出は期限を過ぎてしまうことがよくありました。

   仕事で失敗して、しょっちゅう落ち込んでいます。

   テンションが上がっている日は、知らない人にまで余計なことを喋り過ぎてしまいます。話があちこちに飛ぶので、支離滅裂なマシンガントークと言われたことがあります。

   突発的に思いついて何かをし始める癖があり、インターネットで必要ない物までたくさん買い込んでしまったりして、いつも後で後悔します。 

   色々な失敗をやらかして、落ち込んだり後悔したりするのは、子どもの頃からです。失敗続きなので、どうして自分だけ、いつもいつもこんなにダメなのかと自分を責め続け、生きている意味はないと感じて、小学5年生の時に初めてリストカットしました。以来、そんなにつらい時が繰り返しやってきては、リストカットしてしまいます。半年前にも切ってしまいました。

   心の底から、この生活を変えたいと思っています。

   薬を少量から飲み始めたところ、少し落ち着いてきたので、薬を増量していきました。頭の中がグルグルしなくなって、考えを整理してから話せるようになりました。仕事ではミスや遅刻が減り、周囲の音や光が気にならなくなり、ずいぶん暮らしが楽になりました。

   何よりもほっとしたことは、散財しなくなったことです。頭の中がグルグルしないから、自分が今どういう状態か自覚でき、冷静になれます。何かを買おうと思った時も、自制することができるようになりました。

(※複数の症例から個人を特定できないように加工しています)

ADHD(注意欠如多動症)が疑われる大人への支援・関わり方のポイント

   発達障害は子どものものと思われがちですが、大人になってから気づく例もたくさんあります。

   最初の頃は、正にマシンガントークで話があちこちに飛び、何を言いたいかよくわからないほどでしたが、薬を調整していくうちに、すっかり理路整然と話せるようになりました。暮らしが楽になったとのこと、嬉しいですね。

監修者

院長 村重直子

   当院は埼玉県越谷市の南越谷駅から徒歩1分、新越谷駅から徒歩2分という立地で、うつ病、不安障害、パニック障害、不眠症、適応障害、児童・思春期のメンタルケアまで幅広く対応し、一人ひとりを大切に診療に当たっております。

   私はこれまで、ニューヨークのベス・イスラエル・メディカルセンター、国立がんセンター中央病院、および複数のクリニック・訪問診療に携わり、国内外で多様なライフステージに応じた医療に従事してまいりました。
   一人ひとりに寄り添い、その方の人生に伴走する医師でありたいと願って診療しています。

   特に児童精神科・思春期のメンタルケアでは、一人の母親としても共感を持ちながら、お子さんの「過去・現在・未来」を一緒に考えてまいりましょう。思春期ではご本人の意思を尊重し、必要に応じて親御さんと別々の時間を設けることもございます。すべては、将来、お子さんの持つ可能性が花開く時のために。

   心の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。越谷市を中心に、地域の皆様の頼れる診療所として、スタッフ一同、誠意をもって診療にあたります。

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