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越谷心療内科
さくらメンタルクリニックの
クリニックブログ
ASD(自閉スペクトラム症)が疑われる例②
2025.12.18
症例
ASD(自閉スペクトラム症)について解説
DSM-4(精神疾患の診断・統計マニュアル第4版)の頃に、自閉症、アスペルガー症候群、広範性発達障害と呼ばれていたものが、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)では、まとめて自閉スペクトラム症とされました。
ASD(自閉スペクトラム症)が疑われるお子さんによく見られる相談・症状の例
高校3年生の女の子。やる気が出ない、何もしたくない、そしてついにリストカットするようになり、メンタルクリニックに行こうと思いました。
大学受験が終わったばかりです。第一志望に合格したのですが、心にぽっかり穴が空いて、何もやる気が起きないのです。なんで生きてるんだろう、消えたいと思ってしまいます。バイトや習い事など、色々勧められても、今は何に対しても興味が持てません。
小学校も中学校も、友達を作れなくて、誰も話せる人がいませんでした。高校でも、すでに出来上がっているグループには入っていけませんし、友だち関係はうまくいきません。
本棚や机の上の物は、いつもの順番通りに並んでいないと嫌です。鞄の中も入れる場所が決まっています。髪を結ぶゴムの色の順番や、持って行くハンカチの順番も決まっています。通学ルートも自分なりに決まっています。
(※複数の症例から個人を特定できないように加工しています)
ASD(自閉スペクトラム症)が疑われるお子さんへの支援・関わり方のポイント
ASDの方の中には、集中して頑張っていたルーティンが突然なくったという、環境や生活の変化に対応するのが苦手な方がいらっしゃいます。
まずは、大学受験に向けて頑張ったことを認め、褒めてあげましょう。そしてしっかり休養をとりましょう。急がなくて良いので、少しずつ、新しい生活のルーティンや目標を作っていけるといいですね。
監修者
院長 村重直子
当院は埼玉県越谷市の南越谷駅から徒歩1分、新越谷駅から徒歩2分という立地で、うつ病、不安障害、パニック障害、不眠症、適応障害、児童・思春期のメンタルケアまで幅広く対応し、一人ひとりを大切に診療に当たっております。
私はこれまで、ニューヨークのベス・イスラエル・メディカルセンター、国立がんセンター中央病院、および複数のクリニック・訪問診療に携わり、国内外で多様なライフステージに応じた医療に従事してまいりました。
一人ひとりに寄り添い、その方の人生に伴走する医師でありたいと願って診療しています。
特に児童精神科・思春期のメンタルケアでは、一人の母親としても共感を持ちながら、お子さんの「過去・現在・未来」を一緒に考えてまいりましょう。思春期ではご本人の意思を尊重し、必要に応じて親御さんと別々の時間を設けることもございます。すべては、将来、お子さんの持つ可能性が花開く時のために。
心の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。越谷市を中心に、地域の皆様の頼れる診療所として、スタッフ一同、誠意をもって診療にあたります。