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越谷心療内科
さくらメンタルクリニックの
クリニックブログ
LD(学習障害)が疑われる例②
2025.10.15 2025.11.07
症例
LD(学習障害)について解説
LD(学習障害)は、英語圏では一般的にディスレクシアと呼ばれますが、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)ではSLD(限局性学習症)となっています。
LD(学習障害)のお子さんによく見られる相談・症状の例
中学3年⽣の⼥の⼦。小学2年生までは学校の成績はとてもよく、漢字のテストも100点でした。小学3年生から、どんなにたくさん頑張って練習しても漢字のテストは10点くらいしか取れなくなりました。板書も1文字1⽂字⿊板の漢字を⾒ながらうつして書いていると、他の⼦たちはとっくに終わって次の⽀度を始めます。先⽣に相談したら、「遅いのは他の⼦に迷惑だ。」と⾔われ、学校に⾏けなくなりました。
⾃分で読むより読み上げてもらって⽿から聞くほうがわかりやすいです。本は読みませんが、漫画を読んだり動画を⾒たりするのは好きです。漢字や四字熟語を覚えるのは苦⼿ですが、⻑いストーリーを覚えていて、頭の中でお話を考えるのが好きです。字を書くのは苦⼿ですが、タイピングはとても速く、SNS上のやり取りを楽しんでいます。会話では年齢相応の理解⼒があり、知的障害ではないと思われますが、小学3年生から不登校となり勉強できていないため、進学や就職が⼼配です。学習について特別⽀援学級の先⽣に相談した時、「できないんでしょ、やらなくていいよ。」と⾔われたことがあります。
(※複数の症例から個人を特定できないように加工しています)
LD(学習障害)のお子さんへの支援・関わり方のポイント
学習障害は知的障害とは違います。学校で採⽤されている学習⽅法とは違うかもしれませんが、そのお⼦さんに合う方法で学べば、少しずつでも学ぶことができます。教育を諦めるのではなく、お⼦さんに合う⽅法を探すことが重要です。
参照:
発達障害からニューロダイバーシティ(神経多様性)へ
学習障害(LD、ディスレクシア)は天に与えられた才能
「教育虐待」にならないよう、学習障害(LD、ディスレクシア)に気づいてあげましょう
教育を諦めないで:学習障害(LD、ディスレクシア)
監修者
院長 村重直子
当院は埼玉県越谷市の南越谷駅から徒歩1分、新越谷駅から徒歩2分という立地で、うつ病、不安障害、パニック障害、不眠症、適応障害、児童・思春期のメンタルケアまで幅広く対応し、一人ひとりを大切に診療に当たっております。
私はこれまで、ニューヨークのベス・イスラエル・メディカルセンター、国立がんセンター中央病院、および複数のクリニック・訪問診療に携わり、国内外で多様なライフステージに応じた医療に従事してまいりました。
一人ひとりに寄り添い、その方の人生に伴走する医師でありたいと願って診療しています。
特に児童精神科・思春期のメンタルケアでは、一人の母親としても共感を持ちながら、お子さんの「過去・現在・未来」を一緒に考えてまいりましょう。思春期ではご本人の意思を尊重し、必要に応じて親御さんと別々の時間を設けることもございます。すべては、将来、お子さんの持つ可能性が花開く時のために。
心の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。越谷市を中心に、地域の皆様の頼れる診療所として、スタッフ一同、誠意をもって診療にあたります。