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越谷心療内科
さくらメンタルクリニックの
クリニックブログ

ADHD(注意欠如多動症)とLD(学習障害)の併存が疑われる例

病名

   ADHDは注意欠陥多動性障害と呼ばれていましたが、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)では注意欠如多動症となっています。
LD(学習障害)は、英語圏では一般的にディスレクシアと呼ばれますが、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)ではSLD(限局性学習症)となっています。

相談内容

   中学1年⽣の男の⼦。⼩学校は楽しく通っていましたが、中学に上がってから授業についていけなくなって不登校気味になりました。友達と遊ぶのは楽しいから学校に⾏きたいけれど、授業や先⽣がストレスで学校に⾏きづらいのです。朝になると、腹痛、嘔気嘔吐などの症状が出ます。
   授業中はきちんと座っていますが、宿題や学校の授業に集中できる時間は15分程度で、すぐ次のことに集中してしまいます。頭の中で次々と⾊々なことを考えていて、⾃分で⾃分の頭の中が忙しいと感じます。忘れ物やなくし物が多く、毎⽇のようにスマホや眼鏡をどこに置いたかわからなくなり探しています。お財布を無くしたことも3回あります。宿題や課題の提出期限を、どうしても過ぎてしまいます。部屋の⽚付けも苦⼿です。
   ⼩さいころ、しりとりは⼤嫌いでした。百⼈⼀⾸も嫌いです。⼩学校の頃から⿊板をうつすのが遅くて、先⽣から「まだそんなことやってんのか、早く次のことをしろ」と⾔われたことがあり、ますます学校に⾏きづらくなっています。特に漢字は、覚えるのも苦⼿ですし書くのも遅いです。漢字を⾒ながらうつすことはできますが、何も⾒ないで書くことは難しいです。国語も英語も、⾃分で⽂字を読むより、誰かに読み上げてもらって⽿から聞くほうがよく理解できます。英語のスペルを覚えるのは苦⼿です。b とd、pとq の向きがわからなくて混同してしまいます。
(※複数の症例から個人を特定できないように加工しています)

経過・考察

   お⼦さんに合う学習⽅法を探し、15分はこの勉強、次の15分は次の勉強、というように、テンポよく進められる学習計画を⽴てられるといいですね。

監修者

院長 村重直子

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