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越谷心療内科
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「ADHDかも」と思ったら睡眠時無呼吸症候群をチェック ~集中力低下や物忘れ の意外な原因~

ADHDの症状かも?

「やるべきことを忘れてしまう」
「仕事に集中できない」
「人の話を聞いていないと言われる」

   心療内科の外来では、こうした症状から、「自分はADHDではないか」と思って受診される方が多くいらっしゃいます。

ADHDと睡眠は深く関連

   ところで、ADHDと睡眠が、密接に関連していることをご存じでしょうか。

   ADHDと睡眠との関係は複雑です。ADHDの方では睡眠障害が非常に多くみられ、その有病率は25~55%という報告があります※1。また、夜間の活動性の高さや睡眠の乱れは、かつての診断基準では「小児期多動反応」や「注意欠如障害」の特徴のひとつとして位置づけられていました※1。

   睡眠の問題は、ADHDそのものの特徴である可能性がある一方で、ADHD症状を悪化させることもあれば、逆にADHD症状によって睡眠障害が悪化することもあります。さらに、睡眠障害そのものがADHDあるいはADHDによく似た症状を引き起こし、結果としてADHDと誤って診断される可能性も指摘されています※1。

   睡眠不足や睡眠の質の低下、睡眠障害は、不注意、集中力低下、落ち着きのなさ、衝動性など、ADHDと非常によく似た症状や行動、日常生活での支障として現れることがあるのです※1。

治療可能な睡眠時無呼吸症候群とADHD症状

   ADHDと関連する様々な睡眠障害の中でも、睡眠時無呼吸症候群が特徴的なのは、持続陽圧呼吸療法(CPAP)という確立した治療法があり、治療によって睡眠の改善だけでなく、ADHD様症状が改善する可能性がある点です※1※2。

   睡眠時無呼吸症候群の治療がADHD症状を改善するか否かを調べたところ、見つかった6件の介入研究のすべてにおいて、睡眠時無呼吸症候群の治療の後、行動様式、不注意、およびADHD症状全体が改善していたという報告があります※2。

   さらに、次のような症例報告もあります。17歳の男子高校生で、睡眠時無呼吸症候群を疑うような、いびきや肥満はなく、やせ型でした。不注意、落ち着きのなさ、日中の強い眠気などの症状があり、ADHDと診断されましたが、睡眠検査を受けたところ、睡眠時無呼吸症候群とわかったのです。CPAPを開始すると、日中の眠気だけでなく、不注意や落ち着きのなさも改善しました※3。

   睡眠時無呼吸症候群の患者では、最大95%に注意力の低下が認められ、逆にADHD患者では、20~30%にOSAが合併しているという報告※2があるほど合併率が高いので、「ADHDかもしれない」と思ったら、睡眠時無呼吸症候群の検査をするとよいでしょう。ADHDの診断や評価を行う際には、睡眠障害の有無を確認することが推奨されています※1※4。

ご自宅で無理なく使えるCPAP(持続陽圧呼吸療法)

   睡眠時無呼吸症候群の治療の中心はCPAPです(※5医療コラム参照)。寝ている間、小さなマスクを着け、閉塞している気道(※6図1)へ空気を送り込むことで、気道の閉塞を防ぎます。以前は大きな機械をイメージされる方も多かったのですが、現在は機器の小型化が進み、ご自宅でも無理なく使えるようになっています。

ADHDと睡眠無呼吸症候群_図解1

   睡眠時無呼吸症候群かどうかは検査をしなければわかりませんが、検査も以前よりずっと簡単になっています。

   簡易睡眠検査では、小型の検査機器をご自宅へお送りし、指先にセンサーを装着(※6図2)して一晩眠るだけです。入院は不要で、ご自宅で普段通りに眠りながら検査を受けることができます。

ADHDと睡眠無呼吸症候群_図解2

参考:
※1 Hvolby A. Associations of sleep disturbance with ADHD:
implications for treatment. Atten Defic Hyperact Disord.
2015;7(1):1-18.

※2 Youssef NA, Ege M, Angly SS, Strauss JL, Marx CE. Is
obstructive sleep apnea associated with ADHD? Ann Clin
Psychiatry. 2011;23(3):213-224.

※3 Blesch L, Breese P. Obstructive Sleep Apnea Mimics
Attention Deficit Disorder. J Atten Disord. 2016;20(1):41-42.

※4 Awadalla TO. Improvement of attention deficit disorder
symptoms after treatment of obstructive sleep apnea in an
adult: a case report and mini review. J Clin Sleep Med.
2024;20(5):825-827.

※5 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治療可能~CPAPで眠気・集中力・死亡リスクまで改善へ~ 2026年5月10日 医療コラム 越谷いびき・無呼吸相談室
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※6 国土交通省 睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策マニュアル【簡易版】

監修者

院長 村重直子

   当院は埼玉県越谷市の南越谷駅から徒歩1分、新越谷駅から徒歩2分という立地で、うつ病、不安障害、パニック障害、不眠症、適応障害、児童・思春期のメンタルケアまで幅広く対応し、一人ひとりを大切に診療に当たっております。

   私はこれまで、ニューヨークのベス・イスラエル・メディカルセンター、国立がんセンター中央病院、および複数のクリニック・訪問診療に携わり、国内外で多様なライフステージに応じた医療に従事してまいりました。
   一人ひとりに寄り添い、その方の人生に伴走する医師でありたいと願って診療しています。

   特に児童精神科・思春期のメンタルケアでは、一人の母親としても共感を持ちながら、お子さんの「過去・現在・未来」を一緒に考えてまいりましょう。思春期ではご本人の意思を尊重し、必要に応じて親御さんと別々の時間を設けることもございます。すべては、将来、お子さんの持つ可能性が花開く時のために。

   心の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。越谷市を中心に、地域の皆様の頼れる診療所として、スタッフ一同、誠意をもって診療にあたります。

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