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越谷心療内科
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ADHD(注意欠如多動症)とLD(学習障害)の併存が疑われる例②

ADHD(注意欠如多動症)とLD(学習障害)について解説

   ADHDは注意欠陥多動性障害と呼ばれていましたが、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)では注意欠如多動症となっています。

   LD(学習障害)は、英語圏では一般的にディスレクシアと呼ばれますが、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)ではSLD(限局性学習症)となっています。

ADHD(注意欠如多動症)とLD(学習障害)が併存するお子さんによく見られる相談・症状の例

   中学1年の女の子。中学に入ってから学校に行くのがつらくなり、やる気が出なくなってきました。朝、学校に行こうとするとお腹が痛くなります。

   小学校の時は、おおらかな雰囲気で、ご本人の特性についていじめられたり文句を言われたりすることもなく、友達とも楽しく過ごしていました。

   小学校からの友達は理解してくれているのですが、中学校からの新しい友達は冷たくて、クラスに馴染めないのです。

   授業中、先生の話から派生して考えついたことが、口を衝いて出てしまったり、先生の質問に対して、当てられる前に言葉が出てしまったりします。周りの子達から「うるせー」と言われたり、後ろの女の子がストレスになっていると聞いたりして、落ち込んでしまいます。周りに迷惑をかけているのはわかっていて、やめたいと思っているのですが、止められないのです。

   頭の中はいつも忙しく色々なことを考えています。楽しいことを空想するのも好きです。学校でかくれんぼしたら楽しいだろうなとか、鬼ごっこしているところを想像します。

   忘れ物も多く、宿題を忘れることも多いです。鞄を学校に置いてきてしまったこともあります。最近、授業中に他のことを考えることも多く、授業だけではついていけなくなってきています。

   学習面は、中学に上がってから難しくなったと感じています。国語の音読は、初めて読む文章はつっかえたり、勝手に変えて読んでしまったりします。1回読むだけでは意味がわかりませんが、何度か自分のペースで読んだり、教えてもらったりして、意味がわかったものは、比較的すらすらと読むことができます。誰かに読み上げてもらうと、初めての文章でもよくわかります。漢字だけでなく、ことわざや四字熟語を覚えるのも苦手です。

   小学校まで、計算は問題なくできていると思っていましたが、中学になってわからなくなってきました。数学の文章題も、意味がよくわかりません。

   英語は、スペルを覚えるのは苦手で、書くのは枠をはみ出してしまいますし、アルファベットの背の高さを意識できなくて、a と d、 h と n が同じになってしまいます。書くのは嫌いですが、タイピングは好きです。書き取りさえなければ、聞くのと話すのは好きで、街で外国の人に話しかけてしまったりします。洋楽も好きで、英語の歌をよく覚えています。

   地理は苦手ですが、好きな歴史は動画をたくさん見ているので、よく知っています。

   2年前に心理検査を受けたことがあり、平均的な知能の持ち主であることがわかっています。

(※複数の症例から個人を特定できないように加工しています)

ADHD(注意欠如多動症)とLD(学習障害)が併存するお子さんへの支援・関わり方のポイント

   学習障害(LD、ディスレクシア)の特徴と、ADHD(注意欠如多動症)の特徴が両方見られ、併存が疑われます。

   周りに迷惑をかけていることへの対応だけでなく、ご本人に必要な支援を受けられるよう調整しましょう。授業に集中できるように支援すること、学習面での個別対応、デバイスの読み上げ機能やタイピング・音声入力を授業中や試験の際に認めてもらう等、合理的配慮を求めることなどが考えられます。たくさんの文字の読み書きを強いることで、自分の頭で考えることが難しくなってしまうより、インプット・アウトプットのハードルを下げることによって、持って生まれた本来の能力を伸ばしていくことが重要です。

    天に与えられた才能を、できる限り発揮できるように、環境を整えてあげたいですね。

参照:
発達障害からニューロダイバーシティ(神経多様性)へ
学習障害(LD、ディスレクシア)は天に与えられた才能
「教育虐待」にならないよう、学習障害(LD、ディスレクシア)に気づいてあげましょう
教育を諦めないで:学習障害(LD、ディスレクシア)
LD(学習障害)が疑われる例①
ASD(自閉スペクトラム症)とLD(学習障害)の併存が疑われる例
ADHD(注意欠如多動症)とLD(学習障害)の併存が疑われる例
LD(学習障害)が疑われる例②
LD(学習障害)が疑われる例③
LD(学習障害)とADHD(注意欠如多動症)の併存が疑われる大人の例
LD(学習障害)が疑われる例④

監修者

院長 村重直子

   当院は埼玉県越谷市の南越谷駅から徒歩1分、新越谷駅から徒歩2分という立地で、うつ病、不安障害、パニック障害、不眠症、適応障害、児童・思春期のメンタルケアまで幅広く対応し、一人ひとりを大切に診療に当たっております。

   私はこれまで、ニューヨークのベス・イスラエル・メディカルセンター、国立がんセンター中央病院、および複数のクリニック・訪問診療に携わり、国内外で多様なライフステージに応じた医療に従事してまいりました。
   一人ひとりに寄り添い、その方の人生に伴走する医師でありたいと願って診療しています。

   特に児童精神科・思春期のメンタルケアでは、一人の母親としても共感を持ちながら、お子さんの「過去・現在・未来」を一緒に考えてまいりましょう。思春期ではご本人の意思を尊重し、必要に応じて親御さんと別々の時間を設けることもございます。すべては、将来、お子さんの持つ可能性が花開く時のために。

   心の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。越谷市を中心に、地域の皆様の頼れる診療所として、スタッフ一同、誠意をもって診療にあたります。

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